NEWBEE TREND × MIXI — EDUCATION EDITION

進路を、
増やす。 AI時代に、MIXIが教育へ投資する理由。
「一つの正解」ではなく、「選べること」を。

ゲスト 村瀨龍馬 / MIXI 取締役 上級執行役員 / 渋谷スタートアップ大学 学長
聞き手 蜂須賀大貴 / Newbee 代表
収録 2026.04.16 / SHIBUYA QWS

中学生から社会人まで、
育てる現場の数字。

MIXI はこの 7 年、企業の業務範囲を超えて、教育の現場に直接投資し続けてきました。「現場の空気」「教材」「出口」を渡すために。

5,156
渋谷区中学校・中高一貫校 延べ受講者数(2019〜2024)
10億円
神山まるごと高専 スカラーシップ拠出
16
MIXI 奨学生(神山高専・各学年 4 名 × 4 学年)
5年継続
42 Tokyo パートナーシップ(開校から)
完全公開
MIXI 新卒研修(動画・資料を世の中に開く)
4
BIT VALLEY(DeNA・GMO・サイバー・MIXI)
2018
BIT VALLEY 開始年(Kids: 2019, Youth: 2021)
99%
社内 AI 利用率 ─ 育成の前提となる現場の空気

学校と企業が、
一緒にやるべき3つの理由。

先生だけでも、企業だけでも届かない。3 つの「届ききらないもの」を、産業側が現場に持ち込みに行く理由を整理しました。

REASON 01
現場の空気
課題解決を素直に作っても、誰も使ってくれない。「夢中を設計する」という現場の実感は、現場にいる人間しか渡せない。AI ベースに変わった今、学びもモノづくりも加速する手法を、企業から直接持ち込みに行く。
REASON 02
教材と環境
先生が全員、プログラミングや AI の専門家ではない。企業がソフトウェアとカリキュラムで補完する。MIXI ブロックアイランド、Python 学習ソフト、micro:bit 探求、3D アドベンチャー英語──現場で使われている教材の多くは、企業の手で作られた。
REASON 03
多様な出口
IT の世界にどんな選択肢があるか。企業の人間が直接語ることで、進路の幅が広がる。「大学に行く/行かない」だけが選択肢ではない世界を、進路指導の前に見せる。これが一番効く。

中学生から社会人まで、
切らさず刺す。

単発のイベントでは届かない。年齢のグラデーションに沿って、企業が継続して関わる仕組みを作る。MIXI が現在動かしている主要な施策を、ライフステージ別に並べました。

AGE 12 — 15
中学生
  • Kids VALLEY(2019〜)渋谷区の小中学校にプログラミング教育を継続
  • 渋谷区授業支援2019〜2024 で延べ 5,156 人が受講
  • MIXI ブロックアイランドPBL 用アプリを技術科向けに自社開発
  • Python プログラミング学習学習ソフトウェアを技術科で展開
  • micro:bit 理科探求センサー × データで実験を再設計
  • デジタルクリエイティブ部令和 3〜6 年度・週 1・年 30 回
  • 渋渋コンピュータ部Unity ゲーム開発(中学生中心、高校生は指導側で参加)
AGE 15 — 18
高校生
  • Youth VALLEY(2021〜)高校生キャリア形成支援
  • HR 高等学院通信制高校で 6 ヶ月の新規事業 PBL(社長 + 村瀨が審査)
  • 早稲田実業・都立豊島高校TIB Students で派遣・特別授業
AGE 15 — 22
高専・大学
  • 神山まるごと高専10 億円スカラーシップ/各学年 4 名 = 16 名の MIXI 奨学生
  • 42 Tokyo開校から 5 年継続パートナー/「Road to MIXI」共同開発
  • 木更津高専キャリアラボ経済同友会経由で講演
  • ジョブシャドウイング大学生の 1 日密着受け入れ
AGE 18+
社会人・新卒
  • 新卒研修を完全公開動画含めて世の中に開く(資料公開はかなり前から継続)
  • 2026 年版:AI 込みに塗り替えカリキュラム全体を再設計(業務 90% エージェント化に対応)
  • 講師に「AI の使い方を見せる」を必須化背中を見せない研修は研修にならない
  • 高卒採用を真剣検討中18 歳の出口を「大学だけ」にしない

学生・若手向け施策の、
全体像。

単発の登壇ではなく、産業全体を巻き込む仕組みとして動かしている施策の一覧。一社では届かない領域を、産業界の垣根を越えて埋めにいきます。

CATEGORY 01
産業エコシステム(VALLEY)
DeNA・GMO・サイバーエージェント・MIXI 4 社で握る、競合横断のエコシステム。
  • BIT VALLEY(2018〜)4 社共同の技術カンファレンス
  • Kids VALLEY(2019〜)渋谷区の小中学校にプログラミング教育
  • Youth VALLEY(2021〜)高校生向けキャリア形成支援
CATEGORY 02
経済同友会
幹事として、経済界全体を高等教育に接続する旗を振っている。
  • 高等教育機関との連携 PT今年度新設のプロジェクトチーム
  • 木更津高専「高専キャリアラボ」講演・伴走
  • ジョブシャドウイング大学生の 1 日密着受け入れ
CATEGORY 03
東京都 TIB Students
都のアントレプレナーシップ育成プログラムに、登壇者・伴走者として参加。
  • 早稲田実業/都立豊島高校派遣・特別授業
  • 東京電機大学中高派遣・特別授業
  • ギャザリング DAY特別授業を実施
CATEGORY 04
中学・高校パートナーシップ
特定の学校と継続的に組み、教材・カリキュラム・部活動の運営まで踏み込む。
  • 渋谷区中学校・中高一貫校 授業支援2019〜2024 で延べ 5,156 人
  • デジタルクリエイティブ部令和 3〜6 年度・週 1・年 30 回
  • 渋渋コンピュータ部Unity ゲーム開発(中学生中心、高校生は指導側で参加)
  • 実践女子学園技術科・情報科カリキュラム提供
  • HR 高等学院通信制高校で 6 ヶ月 PBL(社長 + 村瀨が審査)
CATEGORY 05
高専・大学パートナーシップ
「18 歳で大学」だけが選択肢ではない出口を、複数つくる。
  • 神山まるごと高専10 億円スカラーシップ/各学年 4 名 × 4 学年 = 16 名の MIXI 奨学生/共同研究/社員の現地滞在交流
  • 42 Tokyo開校から 5 年継続パートナー/「Road to MIXI」共同開発/修了生採用
CATEGORY 06
学生向け技術イベント・自社の場
企業の中に「外を呼び込む場」を持つ。学生が現場の空気を浴びに来られる場所。
  • git challenge第 13 回〜継続中の学生向け実践型イベント
  • Bug Shooting Challenge第 10 回〜継続中
  • 渋谷スタートアップ大学村瀨が学長を務める
  • SHIBUYA QWS Innovation 協議会村瀨が理事長/産学官民共創施設

18歳がすべての、
正解じゃない。

世界の大学入学平均年齢は 20〜22 歳。日本だけが、18 歳が当たり前。

18 歳で大学に行く、というたった一つのレールに、日本は社会全体で乗り続けてきました。世界を見ると、入学平均は 20〜22 歳。一度社会に出て、本当に学びたい領域が見えてから大学に戻る、という選択肢が「普通」の国がほとんどです。

18 歳で就職して 4 年現場を経験し、21〜22 歳で大学。あるいは高専から社会へ。あるいは 42 Tokyo のような実力主義のスクールを経て。MIXI でも、高卒採用を真剣に検討しています。AI が業務の 90% を回す時代に、入口を「大学新卒一択」にし続ける合理性は、もうない。

講演の後、学生から一番多く聞く相談は「社会にどう出ていけばいいか分からない」というものです。それは情報がないからではなく、選択肢が見えていないからです。企業が直接、選択肢の存在を見せに行く。それが、私たちが教育に投資する一番の理由です。

大切なのは「一つの正解」ではなく、「選べること」。

新卒研修も、
AI込みに塗り替えた。

企業の中での「育てる」は、新卒研修から始まります。MIXI は 2026 年版で全カリキュラムを AI 込みに再設計しました。「AI を使う研修」ではなく「AI 込みで再構築された研修」。

01
著作権・知財・リスクの座学
Copilot 導入時に知財・法務と整理した素材を、入社 1 週目に。AI を使う前に、リスクの全体像を先に渡す
02
個人情報ガバナンスの設計思想
なぜ個別申請・個別確認で回すのか。ルールを暗記させるのではなく、ルールの理由を先に渡す。判断できる人材の土台。
03
AIDLC カスタマイズ研修(新設)
AI 前提の開発ライフサイクルを、自分たちの現場に合わせて組み直す演習。「AI を使う開発」ではなく「AI 込みで再設計された開発」を最初から。
運用ルール:全講師が「自分の AI 使い方を見せる」
一番効くのはカリキュラムそのものではなく、運用側。マインドセット研修を含む全セッションの講師に、自分が担当領域で AI をどう使っているかを必ず見せるよう依頼。背中を見せない研修は、もう研修として成立しない。

3つの宛先に、
別々の話をします。

学校・先生、学生・若手、企業・経営者。同じ AI 時代を、違う場所で生きる 3 つの立場へ。

To:学校・先生
「現場の空気」を、企業から取りに来てください。

先生が全員 AI の専門家である必要はありません。教材も環境も、企業側に渡せるものがあります。

必要なのは、外を呼び込む覚悟と、学校の中だけで完結させない設計です。MIXI は呼ばれたらどこへでも行きます。

To:学生・若手
大学に行くか、就職するか。
その二択以外も、見てから決めて。

高専、通信制高校 + PBL、42 Tokyo、海外大学、社会人経由の大学。あなたが知らないだけで、進路の入口は今、爆発的に増えています

AI に仕事を奪われる心配より、AI を使い倒した同世代に置いていかれる心配を。行動した人から順に、年齢もキャリアも飛び越えていけるタイミングです。

To:企業・経営者
採用の話ではなく、
未来の人材プールを作る話。

学校支援は CSR ではありません。10 年後に自社の中核を担う人の入口を、今のうちに自分で作る投資です。

BIT VALLEY のように競合と握って総量を増やすのが正解です。一社で抱え込んだ瞬間、産業全体が痩せます。

"
AIの時代は、人間が不要になる時代ではありません。
少ない人数で、たくさん作って、世界中に届ける。
子どもたちには、その未来を「作る側」になってほしい。
— 村瀨龍馬 / MIXI 取締役 上級執行役員
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